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みんなのワクワク受入体験談

僕たちの初めて物語受け入れ

左:アレック、一番右:青木夫妻
左:アレック、一番右:青木夫妻

青木さん家族(東京都) / From ペルー

初めて受け入れホームステイに挑戦してみました。

我が家で初めて、海外の方の受け入れが決まりました。妻は日本人を家に呼ぶだけでも、数日前から緊張してバタバタするのに、見ず知らずの外国の方を泊められるのか?まだことばに自信がないのに意思の疎通は?なにせ我が家が日本の代表なのだから・・・と心配は募る一方でした。妻は”恥ずかしいところは見せら れない”とばかりカビキラーを買いに走り、日本代表らしくもてなすことばかりを気にしていました。

ゲストの調査票が我が家に届くと、さらに緊張がピークに・・・。ゲストのアレックは、写真を見るとなんとも可愛らしい女性で嬉しくなりましたが、国籍はペ ルーでベジタリアンとあり、「スペイン語大丈夫かな?」「食事はどうしよう?」とまた新たな不安材料が・・・。意を決した妻がゲストにメールを送ると、す ぐに嬉しい返事が!これなら何とかなるかも知れないと嬉しくなりました。

「どうせステイ中は仕事だから」という気持ちもあったものの、受け入れ当日は僕も会社にいながらドキドキしました。妻に「ゲストに会ったら写メール送っ て」と頼んでおいたのですが、メールは一向に送られてきません。イライラが募りだした夜8時過ぎ、「とっても楽しいよ!仕事してる場合じゃないよ」との メールが届き、「うぉーっ、早く帰りたい!」。でも、結局残業になり深夜の帰宅。明日こそは挨拶するぞ!と気合を入れて寝ました。

翌朝、アレックと会うのを楽しみに早起きすると、彼女はシャワー中でまたもやすれ違い。仕方なくテラスで一服していると、突然「GOOD  MORNING!!」と大きな声が。振り向くと、裸足のアレックが満面の笑顔で目の前に。「なんて素敵なお嬢さんだろう!」彼女の人柄が一瞬にして伝わり、僕はその笑顔に圧倒されながらも無意識のうちに「Oh! Good morning!And nice to meet you!」と答えていました。最初の出会いのシーンは想像していたものとは違いましたが、僕には忘れられない出会いとなりました。

家族での朝食では、最初の挨拶に精神的なエネルギーを費やしたせいか、ことばがなかなか出てこず、笑顔の応酬に終始してしまいました。でもアレックの優しさが僕たちを励まし、彼女の笑顔で心がほぐれ、ことばも引き出されるのを感じました。子どもたちもまるで本当の姉妹の様に遊んでもらい、楽しい時を過ごしました。

最後の日、家族でアレックをホテルまで送って行くと、今回のスティを体験した他の研修生たちも一緒に夕食をとることになりました。すると、我が家の娘アレックばかりか、その研修生たちも、口々に自分のスティ先の日本家族の素晴らしさを話しているのです。自分たちが小さいながらも国際交流の一端を担っているのだと実感し、照れくさいような誇らしいような気持ちになりました。こうして初めての受け入れは、力みすぎて疲れも感じましたが、それ以上のすがすがしいものを僕たち家族の胸に残してくれました。



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