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Q1 ネイティブの先生はいるのですか?

先生はいません。ヒッポの多言語活動の始まりは、「教える↔教わる」という関係の中でことばを学習することではなく、「仲間とともに見つける」という他の外国語の教室にはない、母語としていろいろなことばを自然習得するという活動への転換からでした。ですから、いわゆる語学の先生はいませんが、世界中の国の人たちと友人として出会う機会はたくさんあります!
最近では、海外の留学生や研修生の方も、メンバーとして活動に参加するケースも増えてきています。また、ホームステイを通して、海外のお友達がファミリーに参加する機会も多いので、そうした人たちと先生ではなく、「友人」として出会い、ことばを交わしていくことで、楽しく様々な国のことばが話せるようになっていきます。

Q2 せめて英語くらいは・・・と思っています。
7言語も必要なの?

はい。
英語ひとつでも大変なのに・・・とつい思いがちですが、日本語を母語とする私たちが新しいことば(英語)を取り入れる際、無意識のうちに英語VS日本語という「ことばの対立」を生んでしまうからです。英語は日本語に比べたら、どうしてもわからないものになってしまいますよね。ところが、「多言語」の中では、英語がむしろ身近なものに感じられるようになります。
多言語の環境では、そこで話されている複数のことばが共存し、どのことばも、その中のひとつのことばという感覚をもてるようになります。それぞれのことばの関係性の中で、自然に、楽に、ことばの習得が可能になるのです。ヒッポの自然習得では、ことばの外側(文法、発音など)ではなく、ことばのもつ一番大事なもの(イントネーションや、リズム)を捉えることからはじまります。それと同時に、どのことばも同じ人間のことばという、人間が本来持っていることばに対する感覚を、内側から見つけていく体験ができるのです。
「多言語」だから、ことばを選ばず、どんなことばにも、どこの国の人とでも向き合えるようになれます。

Q3 どのくらいで話せるようになりますか?

多言語マテリアル(CD/SD)を聞いている時間やファミリーに参加する頻度によって早い遅いはありますが、大体2年~3年くらいのスパンで考えてみてください。
ただし、「話せる」ということをどのような物差しで計るか、ということが問題になるかもしれません。単語を覚えて、文法は完璧にマスターしても、そのことばを話す人の前では話せない・・では、話せる実感は育ちません。大事なことは、目の前の人に、今持っている音を総動員して、自分の言いたいことを伝えることができる、それが「話せる」こと。
入会間もない方でも、ヒッポのホームステイや、受け入れを経験することで、まず相手の言っていることが「なんとなくわかる」ようになります。
年々ヒッポの環境が豊かになってきていますので、参加の頻度や、参加の仕方によっては、さらに早く楽に話せるようになるでしょう。

Q4 多言語マテリアルSD(CD)以外の単語や言いまわしはどうやって覚えるのですか?

多言語マテリアルSD(CD)をベースに、ファミリーでの様々な人との出会いを通してことばも増えていきますし、さらにホームステイや受け入れをすることで、新しいことばはどんどん増えていきます。多言語だから、それぞれの言語の一番重要な「型」(そのことばの特徴)を捉えたり、相手が何を伝えたいのかを理解するセンスも磨かれていきます。
いったん、この「型」さえできてしまえば、初めて聞く言いまわしなども丸ごと身についてしまいます。ヒッポではその一番大事な型を、仲間と一緒に「ことばを歌う」ことで身につけていきます。

Q5 多言語マテリアルSD(CD)は必ず必要ですか?

はい。
日本のメンバーはもちろん、アメリカ、韓国、メキシコ、台湾のメンバーも同じ多言語マテリアルSD(CD)を使っています。多言語マテリアルは、メンバーみんなが共有するベーシックなことばの「環境」です。共通の音があるから、話したいことが話せ、お互い何を言いたいのか、メンバーが互いにことばの受け手になれるのです。
多言語マテリアルSD(CD)の音と、その音を投げ合う仲間によって「多言語の公園=ファミリー」をつくります。ヒッポの多言語マテリアルSD(CD)は、いわゆる語学の教材ではありません。多言語で語られる楽しい物語や世界の歌など、世代を超えて長く楽しめるように作られています。仲間と同じ多言語の音を共有することで、お互いの体験も共有できるようになります。

Q6 母語のようにやる・・・といっても、子供はともかく、
大人では頭が固くてもう無理なのでは・・・?

いいえ!そんなことは決してありません。アフリカやインドなど多言語の地域で育った人は、大人になっても、たとえば日本に来たら日本語を、数ヶ月で流暢に話せるようになります。「大人になったらことばは自然習得できない」というのは間違いで、ことばの育つ環境があれば人間は何歳になっても新しい言語を習得することができます。大切なのは、話せるようになりたいという気持ち。間違いなどを気にせず、聞こえてきたままの「音」をどんどん真似してみてください。1つの言語に執着せずに、いろいろな言語の音の波に日常的に浸るように多言語を楽しんでみてくだい。

Q7 子どもが小さいので、夜は外出しにくいのですが。
どうして夜の活動が多いのですか?

小さい子をもつ親にとって、夜の活動はネックと感じられるかもしれません。しかし、この活動は赤ちゃんから、小中学生、高大生、お母さん、お父さん、OL、シニアの方まで、どのような世代の方でも一緒に参加できる活動の場をつくることで、より自然で、豊かな人とことばの環境となります。そのために、あらゆる世代の方たちが参加できる時間帯に落ち着いてきました。
小さな子供連れの方は、早めの夕食を済ませて参加してみるとか、中高生は部活のない曜日のグループに参加してみるとか、OLやお父さんはちょっと早めに会社を出るとか・・・。最初はペースをつかむのがちょっと大変かもしれませんが、活動を長く続けていくためにも、ぜひ自分の参加のペースを見つけてヒッポの様々な活動の場にたくさん参加してみてください。
お昼間の時間帯や土曜日の活動などもありますので、こうした場に出てみるのも楽しいですよ。

Q8 主人はことばに興味がありません。
家族で参加できないとだめですか?

家族全員で参加する方が、身近にことばを交わす人も増え、ことばも自然に育ちます。何より家族がそろうと子どもの表情も輝きます。家族全員での参加は必須ではありませんが、お父さんも一緒に家族みんなで楽しむことが理想的です。
またヒッポは活動の場に参加するだけでなく、お家の中にも多言語の聞こえる環境をつくることがとても大切ですので、ご主人の理解がないとその環境もつくりづらくなります。忙しくて活動への参加が難しくても活動への理解を示してもらえるといいですね。うちの夫はダメだから・・・とあきらめないでください。ホームステイの受け入れや国際交流のプログラムに参加して、また、子どもの変化を見てなど、さまざまなきっかけをつくって活動に興味を持ってもらえるようにしていきましょう。

Q9 多言語マテリアルSD(CD)は、どのように聞けばいいのですか?

ヒッポには初級や上級という考え方はありませんので、聞く順番などは特にありません。重要なことは「多言語の音の波に浸ること」(Multilingual Natural Immersion:略してマナイマ~と呼んでいます)。まずは家の中で多言語マテリアルSD(CD)を流してみましょう。「聞く」のではなく「聞こえてくる」環境をつくりだします。一ヵ所だけでなく、キッチンで、リビングで、洗面所で、・・・3台、4台と複数の音源を用意すると、さらに楽しめます。特にSDの場合、最近はSDカードを挿入できる小型スピーカーがネット上でたくさん販売されていますので、複数台のスピーカーを用意すれば、とても手軽にマナイマ~の環境をつくることができます。リビングなどに3台以上のスピーカーを設置し、多言語の音が重なって聞こえてくるようにするとより無意識に多言語の音に浸れるようになるのでおススメです。

Q10 転勤族です。新しい土地に行ってもヒッポはありますか?

北海道から沖縄まで全国700ヶ所に活動場所がありますので、転勤してどこかに行くことになっても、ほとんどの地域にファミリーがあるので活動への参加が続けられます。もし近くに活動場所がないところに行った時には、自ら活動を主催する人(フェロウ)になることもできます。
現在では国内だけでなく、海外(アメリカ、メキシコ、韓国、台湾)にも同じ活動があり、同じ多言語マテリアルSD(CD)を使っているので、初めて会ったその時からお互いことばを交わせる環境が広がっています。