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記者会見のお知らせ

(2016年 2月 15日)

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世界初、多言語習得のメカニズムと効果を脳科学的に調査
東京大学・MIT(米国)・言語交流研究所が共同研究を開始

◆記者会見 日時・会場
日時 2016年2月18日(木)午後3 時~4 時
会場 Hikarie カンファレンス(ヒカリエ11階) / 会議室D
東京都渋谷区渋谷2-21-1

<報道解禁日時:2016 年 2 月 18 日(木)午後 3 時>

東京大学 大学院総合文化研究科と米国 マサチューセッツ工科大学(以下MIT)は、言語交流研究所ヒッポファミリークラブと共同で、多言語の習得や多言語に触れた経験が脳に及ぼす効果を特定するために共同研究を開始致します。

私たちの脳は、複数の言語をどのように処理するのでしょうか。また、多言語に触れた経験によって、脳は新たな言語に対してどのように反応するのでしょう。さらに、多言語を学ぶことで脳の活動にどのような違いが現れるのでしょうか。そうした疑問を明らかにするため、複数の言語を同時に習得するという多言語教育を行う教育団体である、言語交流研究所ヒッポファミリークラブ、東京大学 大学院総合研究科 相関基礎科学系 酒井 邦嘉(さかい ・くによし)教授、MIT 言語哲学科 スザンヌ・フリン教授は、多言語の習得に関わる脳のメカニズムを解明することを目的として、世界初の共同研究を開始致します。

MIT のフリン教授は、同僚である同大学 ノーム・チョムスキー教授の学説に基づいて、30年以上にわたり言語学や多言語獲得を研究しており、「多言語を話すことは人間にとって自然である」、「人間の言語獲得能力には限度が無い」といったユニークな学説を提唱しています。

共同研究グループは、まず初めに、MRI(核磁気共鳴画像法)の技術を用いて、多言語の理解ならびに習得中の脳の構造と機能について研究を開始する予定です。また、多言語習得の経験のある人々を対象として、言語学習者に見られる言語理解と発音把握等について、多言語に触れた経験が脳に及ぼす効果を調査する予定です。

今回の研究について、東京大学 教授 酒井邦嘉は次のように述べています。「これまでのバイリンガルなどの研究から示唆されているように、人間の脳は多言語を自然に獲得する能力を持っています。私たちは、新たな言語や芸術を習得する際に基盤となる脳の仕組みを探求しています。今回、このような研究を国際共同で進められることを大変嬉しく思います。」

一般財団法人 言語交流研究所ヒッポファミリークラブ
東京大学 大学院総合文化研究科
2016年2月15日


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