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追悼、南部陽一郎さん

(2015年 8月 6日)

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ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんが7月5日に亡くなられました。
南部先生は、ヒッポの研究部門トラカレができた頃、五母音の秩序を見つけたトラカレ生たちがアメリカに住んでらした先生を訪ねたのがきっかけで
トラカレを長く応援してくださいました。
2002年には当時のトラカレの学生たちに2日間にわたり講義をしてくださり
学生たちとも気さくに交流してくださいました。
クォークの基本的な話や研究者としてのスタンス、戦時下での学生時代、研究に関してのご苦労されたことなどお聞きした後
最後に「ずっと生きていて気になっていることがあるんです。それは質量の起源です」とおっしゃったことばが今も忘れられません。
また「自分の専門分野だけをやっていてもだめ。自然科学というのは、自然の根本をみるものだから、手を広げ広く物事に触れることが大事。よく聞けばなんだってわかるはずです」ということばに学生たちもずいぶん励まされました。
気になり始めたら数式が何週間も頭の中を渦巻き“おもちゃのようにいじくりまわしてた”先生は、今「あぁ、こうなっていたんだ」と自然の秩序に納得してゆっくりされているのか、またはさらに見つけたいことができて数式を考えていらっしゃるのかもしれません。
先生のご冥福をお祈りいたします。

写真は2002年のトラカレでの講義の様子


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