教えないからこんなに楽しい!!|体験談|ヒッポファミリークラブ
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教えないからこんなに楽しい!!Hippo育ち

かわら版 / 第21号2015.10

私自身、広島でヒッポを始めた両親のもとで育ち、結婚して、子どもも生まれ、今はヒッポで子育てを楽しんでいる。娘の莉子は2歳くらいから“こども”のことを“こもど”とずっと言っている。莉子の周りの人たちは(特に私ね!)みんな“こもど”って言うようになっていった。莉子もその中ですくすく育つ。でも、保育園に行きはじめて1年くらいたった時に、私にそっと教えてくれたんだ。「保育園の友だちみいちゃんは“こもど”って知らないんだよ」って。私は、「へええ!知らないの??なんでだろう?」なんて受け答えをしていた。1年くらいたった頃、また莉子が教えてくれた。「どーもね、“こども”と“こもど”2種類あるみたいだよ」って!!内心、ぎゃああ!!と叫びながらも頑なに教えない私。莉子が“こども”を掴んでいくプロセスを見守った。
それから1週間後、莉子から衝撃的なことばを聞いた。「ねえねえ、お母さん。知ってた?“こども”って日本語なんだよ。それで“こもど”はねえ。韓国語なんだ」わぁお!!私が考えていたより莉子を取り巻いている環境はすごかった。莉子はヒッポの環境で育ってきて、周りに何語でもバンバン話しかけられて、それを普通に受け止めて、当に「多言語」がある環境が当たり前で、「もの」にいくつもの言い方があるってことが当たり前になってるんだ!! 莉子はきっと今から日本語の“こども”も韓国語の“アイ(こども)”も自分で見つけていく。私は莉子と一緒に多言語の波の中でそのプロセスを楽しんでいきたい!

(中島周子/福岡県・ファンタスティコF)