僕の番だ!|体験談|ヒッポファミリークラブ
TOP >  » 僕の番だ!

体験談・メンバーの声

僕の番だ!高校留学

二塚柊司1-resize

二塚柊司4-resize

二塚柊司3-resize

二塚柊司・フランス / 出発時:高2 東京都

YLを決意するまで、僕は人生で「頑張った」ことがなかった。YLでフランスに来て、頑張らないといけない場面が次々やってくるけれど、頑張った体験がない僕は「頑張る」方法がわからないまま学校生活を送っていた。
僕が通った学校ではbabyfootというサッカーゲームがラウンジに2台おいてあり、休み時間になるとbabyfootの周りは学校中の男子でいっぱいになる。この高校ではbabyfootが強くてはじめて男として認められるらしい。
Babyfootは二人組のチームで対戦する。学校でのルールはまず” Je la gagné, avec~~(次は僕が~~とやる)”と言ってゲームに参加でき、勝つと次もやれるというもの。僕の親友もこのゲームが強かったから、時々は一緒にやらせてもらっていたけど、自分から大勢の前で”Je la gagné “と、手を挙げる勇気はなかった。
学校には、まるでジャイアンとスネ夫のような存在の2人組がいて、彼らはルール無視してやりたい時に割り込んでくる。皆も関わると大変だからやりたいようにやらせているようだった。ある日、いつもの如く彼らがやりたい放題babyfootをやっていた。僕は勇気のないままいつものように試合を観戦していた。すると二人が「おまえ、日本人か?babyfootなんてできないだろ?」とからかってきた。僕はカチンときて言いかえし(汚いことばはすぐ覚えたので熟知していた)、”Je la gagné “と言った。それが人生初”Je la gagné “だった。
自分で言うのもなんだけど、どちらも譲らず好戦となった。結局負けたけど、ジャイアンも、その試合を見守っていた他の友だちも僕のことを認めてくれるようになった。その日から僕が”Je la gagné avec・・・”と言うと、「僕とやろう」「いや僕を指名して」と、皆が言ってくるようになって友だちの輪がひろがった。