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体験談・メンバーの声

No regrets高校留学

田中まい1

田中まい5

田中 茉衣 / アメリカ・出発時:高2/神奈川県

私はアメリカのテキサス州に行きました。ホストファミリーはパパとママと10歳のハンナの3人家族。家庭の事情でハンナは二週間に一回の土日しか一緒にいられなかったけど、ホストパパとホストママは、私を本当の娘みたいに可愛がってくれました。
特にホストママのことばにはいつも助けられました。アメリカの生活に慣れるまでは、毎日が挑戦だったので、学校も最初は行くのもつらくて、初めの一週間は毎朝気分が悪くなったり、友だちと初めて出かける時とか、新しいクラスに入る時など、いつも初めてのことが怖くて途中でやめようとしたりしました。でも、その時ママは“No,regrets.(後悔なしよ)と、背中を押してくれました。このことばのおかげで一歩前に進むことができたし、今後の自分にとっても宝物みたいなことばになりました。

ところが10月になって、ママの体調が悪くなっていきました。アメリカへ来て2~3ヵ月の頃で、英語が喋れない自分に自信がなくなって辛い時期でした。いつも応援し続けてくれたママが、夜中に救急で運ばれて、手術で入院することになったのです。手術中は、不安でいっぱいの私を笑わせようと、パパがゲームを一緒にしてくれたり、おしゃべりを沢山しながら待ちました。手術が終わって急いで病室にかけこみ、先生の“She is okay now.”のことばを聞いたら、また涙がポロポロ出ました。麻酔で朦朧としているママのところにかけよると第一声、“Mai, Are you okay?”と言ってくれました。自分のことでいっぱい、いっぱいのはずなのに、留学生の私のことを一番に心配してくれたママのことばがすごく嬉しくて涙がたくさん出ました。この日からママとの距離がぐっと近づいたし、私も前以上に感謝の気持ちを言うようになりました。当たり前のように毎日おしゃべりして、一緒にいた人がいない寂しさとか学んだし、こんなことがあっても一年間ホストファミリーは覚悟して受けてくれているということを直に感じ、すごく感動しました。

そんな風に三人で「本当の家族」として絆が深まっていった中、ハンナは私を最初は認めてくれませんでした。ハンナはお父さんの前妻の娘で、お母さんと暮らしています。だから、短い間しか一緒にいられないホストパパを、私が“Dad”って慣れ慣れしく呼んでいることに嫉妬していて“He is my dad!”とか言われたりもしました。一方、ママもハンナにAngelaって名前じゃなく、Momって呼んでもらいたいんだと言っていました。でも、私が“Mom”って呼び、いつもハンナに優しくしてたママが私を構っているのに嫉妬して、Momって呼ぶようになりました。私に対抗して言ったことばではあったけど、この出来事で家族がもっと深く近くなっていきました。ママは泣いて喜んでいました。私とハンナは短い時間しか一緒に入れない中、そんな対抗心も次第にほぐれ、本当の姉妹のようにもなっていきました。

ママからもらったたくさんの愛のメッセージとか、家族からの愛を受けて、本当に素敵な一年を過ごせました。友だちもママのことばのおかげでたくさんできたし、本当に私のイヤロンは“NO REGRETS”で終わることができました!