全力でやりきった!
平沢 優太 / アメリカ・出発時:高3/埼玉県
最初はことば、友だち、家族、勉強・・・、うまくいかないことばかりだった。1800人の学校で日本人は僕ただ一人。ある日、廊下を歩いてると友だちが向こうから来て“What’s up Yuta?”と声をかけられた。俺は次の授業に行くためにただ廊下を歩いているだけなのに、どうしたの?って言われても・・・と、とりあえずにこっと笑ってやりすごした。だけどせっかく友だちが俺に話しかけてくれたのに、返事ができなかったことにもやもやしてた。そこで次の授業に友だちに向かって同じように“What’s up?”と言ってみた。そしたら“Not much.”と返ってきた。あ、そうやって使うんだ!とわかった。アメリカでの挨拶は“What’s been up to・・・”とか“What’s going on・・・”とかいろいろあるんだけど、初めて聞いてもあたふたしないで“What’s~”と言われたら、Not much系で答えたり、そんな風にどんどんことばも広がってすごく面白かった。その時は気づかなかったんだけど、日本に帰ってきて改めて考えてみると、ヒッポっていつもこれをやってるんだ!ってことに気づいた。
小2から野球をやっていた僕にとって一番幸せだったのは、アメリカで野球ができたこと。1軍の入団テストに見事合格。さすが野球の聖地アメリカ。プロみたいな環境で野球ができた。今思うとあの時が一番アメリカを感じた時だったかもなぁ。そしてなんと、シーズンが終わった後、僕は野球で表彰された。成績優秀賞、ベストナイン、そして新人王。こんなに幸せだったことあったかな?表彰式の時、感動と喜びで足が震えていたことを今でも覚えている。野球が自分に自信を持たせてくれた。ヒッポの環境、野球、すべてのおかげで、このイヤロンの10ヵ月は僕にとって最高のものになった。