高校留学の思い出〜2009年度 アメリカ|体験談|ヒッポファミリークラブ
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高校留学の思い出〜2009年度 アメリカ高校留学

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辻泰隆 / 愛知県・高2

一番の思い出はレスリングの部活。本当はやりたくなかった。スポーツは得意な方ではないし、あのぴちぴちのユニフォームも着たくなかった。でもアメリカでは何かにチャレンジしたくて、この部活に参加できることになった。でも練習は吐くほどハード。コーチがすごく厳しくて、吐いたらすぐ戻れって言う。始めは4、50人いた部員が、最終的には15、6人に。5、6人しか集まらない朝練にも俺は休まずに行った。それは学校と家が離れていてスクールバスに乗るしかなかったから。友だちに会えるのも楽しかったしね。チームメイトも段々認めてくれた。そしてシーズン通しての俺の結果は1勝25敗。

ある日優秀な選手を讃えるパーティがあって、それが終わってからコーチが「ヤス、ちょっと前に出てきてくれ」と呼んで「こいつはレスリングはヘタクソだけど、頑張った偉い奴なんだ」と言ってくれた。いつも厳しかったコーチだったから泣けちゃった。「記念にジャケットをあげよう。後で届ける」って。数週間後、コーチが届けてくれたのが偶然、俺の誕生日。すごく嬉しかった。このジャケットはお金を出せば買えるものではなく、成績を残した人だけに贈られる名誉。学校の頭文字とWrestling Yasuと書かれている。暑い季節だったけど、毎日学校に着て行った。皆が注目してくれて人気者になったよ。

帰国して気づいたことがあった。俺はYL行く前は反抗期で、とっととこの家を出て行きたいと思っていたけど、今はうちの両親はなんて良いんだろうと思う。ホスト家族は晩飯を自分で適当に調達する家だったから、毎日パンとピーナツバターだけ。日本に帰ってから母さんが台所に立っている姿を見ると感動する。だから毎日「超美味い!」って言って食べている。やるしかないことと必死で向き合ってやってきたことで、自信がついてきた。

写真・・・レスリング部の友だちと