夫のつぶやき|体験談|ヒッポファミリークラブ
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体験談・メンバーの声

夫のつぶやき日常活動

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三石祐司 / 長野県

【長男6ヵ月の頃】
急に妻の長電話が増えてきた。しかも電話口でゲラゲラ笑っていて、テンション高すぎ。「ヒッポって何?」と妻に聞いたけど、要領を得ない。怪しい・・・。その後、押入れの中から多言語CDの入った段ボール箱を発見。妻の説明も、イマイチどころか全くピンとこない。ある日、中国からの女の子を受け入れたいと妻から頼まれる。あまりにいろいろ言ってくるので、最後には「わかった」と答えた。「でも、オレは外国人が来ても絶対会わないから」と言うと「うん、会わなくていいから」と言われたものの、2DKの狭い我が家では避けられず、一緒にご飯。でも実は初めての楽しさを感じた。
【長男2歳の頃】
走り回る長男に加え娘も生まれ、子守ということでファミリーに行くことに。でもオレは子守役に徹していたので、何語かわからないことばは口にすることは全くしなかった。
【長男4歳の頃】
長男の通う保育園に韓国のお母さんがいると、妻から紹介される。その人と「アンニョンハセヨ」と挨拶を交わした。初めて自然に韓国語を口にしてみて、結構楽しかった。
【長男5歳の頃】
妻が急に「ヒッポってやめなきゃいけないかな?」と。家を建てることになり時間もお金も大丈夫かと心配性の妻が聞いてきた。「やめなくていいよ。ヒッポみたいな人間関係は他ではないから」と答えていた。気がつくと、オレ自身、ヒッポの親父仲間と親しくなっていて、休日や会社帰りに週2日はファミリーに出ていたこともあった。妻やこどもが休んだ時に一人で行くファミリーというのも結構楽しい。いろんな人に声をかけてもらい、今まで知らなかった様々なことばを、妻以外の人に教えてもらったりする楽しさも知った。この春、ヒッポの会でフェロウを25年続けている人たちに会った。妻もあんなふうになったらいいのに。会の帰り道「長くヒッポをやってる人たちっていいと思うんだけど、そう思わないか?」と聞いた。オレの中では、フェロウ家族になる決心ができた。妻も嬉しそうだった。家族で地元にファミリーを始めるぞ!

妻のつぶやき
ある日、客用の茶碗をしまいながら「またお客さんが来たら使おうね」と言うと「うちにお客さん来たことないじゃん」と息子。私は唖然として「だって、ほらこの間ノルビーが来たでしょ」「その前はベンもヨンも・・・」と我が家にホームステイした人たちの名前を並べると「それはお客さんじゃなくて、全部友だちだよ」と。これにはとっても驚きました。長野の山あいで育った私が初めて会った外国の人は、中学校のAETの先生で、英語は出会った時から「勉強」でした。そんな英語コンプレックスだった私がヒッポに出会い、以来、息子はいつの間にかそんな感覚を身につけていたんです。息子はどこの国の人とでも、遊びながら自然にことばを交わしています。人と人の間にことばがあるんだと、こどもから教えられた気がしました。初めの頃はヒッポを敬遠していた主人も、今では「いろんな人と会っているうちにことばって話せるようになるのかな」と一緒にヒッポをやってくれるようになり嬉しいです。(妻・三石有花)