熟年男性単独受入れ奮闘記|体験談|ヒッポファミリークラブ
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谷本和彦 / 愛知県

ある日、スペイン・バルセロナのジュアンがうちにホームステイをしたいと連絡があった。しかも恋人と二人で来るらしい。ジュアンというのは、5年前参加したヒッポのバルセロナ交流で僕がステイした家の息子だった。僕としてはお世話になったジュアンだし、定年退職した今、時間はたっぷりあるし、大歓迎だ。しかし慌てたのは、彼らが来日中、たまたま妻が不在・・・、オーストラリアに住んでいる娘を訪ねていく予定が前々から決まっていた。僕一人で受け入れ?!長年ヒッポは楽しんできた。でも家のことは一切妻任せで、洗濯も料理もしたことがない僕が、妻の不在中に受け入れなんて無理!そう思ったものの、ファミリーの仲間も協力してくれると言ってくれたこともあって、悩んだ末、この受け入れをやってみることにした。

5年ぶりに会ったジュアンは、今では大学院生で以前より大人っぽくなっていた。でも1級下の彼女のマルタが、どちらかというとリードしている雰囲気だった。ジュアンは和室、マルタは娘の部屋を使ってもらうことに。初日の朝ごはん、張り切ってみそ汁をつくり、納豆とご飯の代表的な日本の朝ごはんを用意した。ところがこれが若い二人には不評・・・。翌日からは無理せずに、コンビ二で買ってきたサンドイッチや喫茶店のモーニングですますことにした。夕食は、ヒッポの仲間と連れ立って、居酒屋、焼鳥屋、みそかつ屋に行ったり、持ち寄りパーティで楽しんだ。彼らも、持ち寄りの時は、バルセロナの名物パンコントマトを作ってくれた。

漢字に興味のあるジュアンは「大」の字から犬、太、木、本、森と連想ゲームのように覚えたり、明るい性格のマルタは、ヒッポの会に出てすぐみんなと仲良くなったり、また私にとっても生まれて初めてのプリクラをやったり、カラオケ、回転寿司と、日本の生活やヒッポの活動を一緒に楽しんでくれて、その前向きな態度に好感が持てた。最初は妻がいない我が家で、一人でどうしようかと思ったのだが、普段しないことを頑張って歓迎するよりも、できる範囲で一緒に楽しんだ彼らとの時間は、私にとっても新鮮で嬉しく感じられた。

こんなふうに異国の若者たちと過ごせる時間を大切にしながら、第2の人生をヒッポで張り切っていきたいと思っている。