そのままの自分で

村上 崚
高2 メキシコ/京都
最初YLに行きたいと思ったのは「明るくなりたい。内気な自分を変えたい」という思いから。ホストパパとママは、僕のことを本当の息子として受け入れてくれた。そのせいか、兄弟たちは面白くなかったらしくて、だんだん僕に嫉妬してきた。嫉妬から逃げ、兄弟たちと真正面から向き合えない自分に、こんな事をするために来たのではないと悩んだこともあった。そんな時ママが「Ryoはすごいことをしているんだよ。それに自分の持っているものを見てみなさい」と言ってくれたことが自信となり、兄弟たちに対してもナチュラルな自分でいられるようになった。性格を変えたいと思って決めたYLだったけど、そうじゃなくて自然体でいることが幸せなんだと気がついた。
ことばに関しては、最初は全くわからないという状態ではなかった。家族の話すスペイン語を聞くと、自分の中に本棚があって「ああ、ここにあった。ここで聞いた」という風にことばが取り出せる。日本でファミリーの皆とCDをたくさん歌って準備をしたからだろう。最初の頃は、理解するのも話すのにもやはりある程度、日本語が必要だったのに、だんだん日本語が介在しなくなっていった。それはことばを日本語からスペイン語に訳して覚えてきたのではなく、その時の状況に合うスペイン語をそのまま取り込むから。だからスペイン語では分かっても、日本語に訳せないことばは沢山ある。行って3ヵ月もすればわかるようになると聞いてたけれど、雲が晴れるようにわかったという経験はなくて、むしろ話せているのかなと疑問をもちながらYLの終わりが近づいた時、何も考えずにスペイン語で会話している自分に気づいた。





















