人の話すことばには、どの国のことばにも美しいリズムやメロディーがあります。
細かい意味や正しい発音、そんなことは気にせずに、音を楽しみ、ことばの波に乗ってみる。それもひとりではなく、たくさんの仲間と。それは、決して語学習得の新しいメソッドではなく、母国語を習得するときに誰でもがやっていること。リズムやメロディーから捉えたことばは、違う言語でも決して混ざることはないのです。
インドやアフリカなどいくつものことばが自然に飛び交う国では、ひとりでいくつものことばが話せるのは当たり前。しかもそんな国の人にとっては、新しいことばを身につけることはとても簡単なことだといいます。
ヒッポファミリークラブではそんな事実に着目し、人と人の間に育まれる、生きたことばの環境づくりに取り組んでいます。
多言語が話されている、アフリカやインド、シンガポールなど、多言語の地域の人たちは、一生懸命勉強して、たくさんのことばが話せるようになったのではありません。多言語の環境の中で、それぞれのことばを話す人たちとことばを交わしながら仲良くなっていくことで、結果的に多言語が話せるようになったといいます。
「まずは聞こえた音をマネして言ってみる。そして、とにかく人に向かって言ってみるんだ。うまくいかない時もあるけれど、それは気にしない。うまくいったら、そのことばはもう忘れないよ」とケニアのジョンさん。
たくさんの種類の音楽を聴くと、自分の音感が豊かになっていくように、いつも多言語に触れていると、自然にどんなことばに対しても開かれた耳と心を持てるようになっていきます。ひとつのことばに一生懸命に向かうより、たくさんのことばに向かったほうが、楽に話せるようになっていくのです。
たくさんのことばを同時にやるヒッポの方法は、赤ちゃんが家族をはじめ、まわりの人たちの中で、自然に母語を話せるようになっていく、自然習得の方法。
まずは、多言語の環境を自分の身のまわりに用意することが大切です。ヒッポファミリークラブでは、日常の多言語環境を「オリジナル多言語CD」で創ることから始めます。
最初は、聞こえてくる音をそのままマネして口に出してみましょう。はじめは聞こえなかったり言えなかったりする音が、口にしているうちにだんだん聞こえるようになって言えるようになっていきます。そして自分のことばを聞いてくれる家族(ファミリー)のような仲間をつくることがポイント。人に向かってことばを発したときに、ことばは育ちはじめます。