
当講演会では、ヒッポファミリークラブの30年にわたる多言語活動の実践成果に基づき、たくさんのことばを同時に学ぶ意味、人間の言語獲得の可能性など、「ことばと人間」について、最新の脳科学の研究、多言語獲得研究の両面から迫っていきます。
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多言語は人間の知能(知性)の自然な状態、さまざまなレベルにおいて重要でポジティブな結果をもたらし、それは生涯にわたって続きます。多言語の環境が育てるものとは?言語教育最前線の研究結果をお話します。
マサチューセッツ工科大学 言語学、多言語獲得研究 教授
幼少の頃から母語以外のことばを獲得する人間の能力について興味を持ち、1983年コーネル大学にて学位を取得。現在、米国マサチューセッツ工科大学にて言語学および多言語獲得研究の第一人者として活躍中。
ノーム・チョムスキー博士(1928~)の学説として有名な「普遍文法(Universal Grammar)理論」も含め、30 年以上にわたり人間の言語獲得のメカニズムや環境を研究。その結果、「多言語を話すことは人間にとって自然である」「人間の言語獲得能力には限界が無い」「自然な言語環境/体験は人間の知性を伸ばす」「多言語人間は認知症になり難い」などのユニークな学説を提唱している。
「言語の脳科学」それは文系・理系の枠を越えた新しい融合領域。そして言語の本質は創造的であることです。新しい科学の視点から見えてくる人間の言語獲得の可能性についてお話しします。
東京大学大学院 総合文化研究科 准教授
87年、東京大学理学部物理学科卒業。92年、同大大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同年、同大学医学部助手。95年、ハーバード大学医学部リサーチフェロー。マサチューセッツ工科大学 言語・哲学科客員研究員を経て現在に至る。
言語に規則があるのは、人間が言語を規則的につくったためではなく、言語が自然法則に従っているからである―――。このようなチョムスキーの言語生得説は激しい賛否を巻き起こしてきたが、最新の脳科学は、この主張を裏付けようとしている。実験の積み重ねとMRI技術の向上によって、脳機能の分析は飛躍的な進歩を遂げた。こうした背景の中で、失語症や手話の研究も交えて、言語という究極の難問に、脳科学の視点から挑んでいる。

2011年 10月 18日 (火)
19:00~21:00 (開場18:30)
参加費: お一人 500円(要申し込み)
※当日受付でお支払いください
なお、託児はありませんのでご注意ください。
※下記お申し込みフォームよりお申し込み下さい。




ヒッポファミリークラブでは、複数のことば(多言語)を勉強ではなく、赤ちゃんのように自然に習得する活動をしています。

ヒッポの活動やトラカレ(研究活動)を応援してくださっている方々からのメッセージやレポートなどを紹介します。
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