海野日向子/ドイツ / 神奈川県・出発時　高2

私は、いつも15人くらいで学校のランチを食べていました。 その友だちの中で一人だけ壁を感じる子がいて、毎朝友だちにはみんな”Hallo”って言ってハグするけど、その子だけはなぜか絶対してくれなくて、私がハグをしようとするとすごく嫌な顔して避けたりするんです。 でも私はその子と同じ授業も多いし、毎日ランチしてる子でもあるから、どうにか仲良くなりたい！って思って･･･。毎朝、自分自身を勇気づけて、めげないで” hallo “って挨拶し続けた。 11月の終わり頃、いつもの様に私から声かけようとしたら、向こうもハグしてきてくれて、あー、やっと友だちになれたんだって嬉しくてしょうがなかった。 この日から毎朝その子とハグするようにもなったし、いっぱい話してくれるように なった。 私は今まで一人の子に自分を認めてもらうことが、こんなにも難しいと思ってなくて、友だちになれた！っていう嬉しさも日本では経験したことがなかったから、友だち一人増えたことはこんなにも嬉しいことなんだって気づけた。 ほんの少しの変化だけど、この出来事ひとつで学校に行く楽しみが増えたり毎朝のワクワクができたり…。 日本じゃなくてドイツだったから経験出来たこと、夢中になれたことだと思う。 あの日から今でも、そしてこれからもずっと繋がってると思います。