「多言語」とは、複数の言語が併存することです。近年、日本でも海外訪日者が増加し、さまざまなことばが聞こえてくるようになりました。ヨーロッパのスイスやルクセンブルク、アジアのシンガポールやマレーシアなど、世界の多くの地域では、日常的に2つ、3つ以上のことばを自然に話しています。
しかし、多言語がもたらす効果についてはまだあまり知られていません。言語研究において、複数言語を同時に体験することが、多様な文化や言語に対して、関心と興味を持つことが知られています。また、英語を含む複数言語に対して平等に向き合う経験が、英語に対する苦手意識と、その背景にある根拠のない欧米に対する劣等感を克服できることもわかってきました。
この講演会では多言語がもたらす効果について実践活動から得られたことをもとにご紹介いたします。
新しいことばに出会うことで世界が広がり、仕事や生活がより豊かになるチャンスにしてみませんか。

東京会場

日 時 :
4月16日(日) 14時~16時
会 場 :
ステーションコンファレンス東京
(JR東京駅日本橋口直結、東西線大手町駅直結)
13:45~
受付開始
14:00~
ヒッポファミリークラブの概要説明
14:30~
講演「多様なことばの波に浸ろう」
講師:一般財団法人 言語交流研究所
代表理事 鈴木 堅史
15:40~
質疑応答
16:00~
閉会

新宿会場

日 時 :
4月19日(水) 19時~21時
会 場 :
TKP新宿ビジネスセンター
(JR新宿駅西口から徒歩7分/大江戸線都庁前駅から徒歩5分)
18:45~
受付開始
19:00~
ヒッポファミリークラブの概要説明
19:30~
講演「多様なことばの波に浸ろう」
講師:一般財団法人 言語交流研究所
代表理事 鈴木 堅史
20:40~
質疑応答
21:00~
閉会
参加費 : 1名様1,000円(小学生~大学生500円)

講 師

鈴木 堅史(一般財団法人 言語交流研究所代表理事)

1944年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。
1981年、多言語活動を提唱した榊原陽氏とともに、言語交流研究所ヒッポファミリークラブの創設に尽力。1987年より理事。1998年より家族でアメリカに渡り、ニューヨーク、ボストン、メキシコなどで多言語活動を紹介。アメリカ、メキシコでの多言語活動が始まる。
2002年に帰国。以降、上海やタイ、マレーシア、長野県飯山市など、国内外での多言語キャンププログラム、若者たちによる多言語プレゼンテーション大会(LMP)、海外インターンシッププログラムなど、新規プロジェクトに次々と取り組む。近年は研究活動を通じ、酒井邦嘉教授(東京大学・言語脳科学者)、スザンヌ・フリン教授(MIT・言語学者)とも親交を深め、2016年春からヒッポ、東大、MITとの共同研究プロジェクトがスタート。
ヒッポの多言語マテリアルの制作プロデューサーでもある。2016年より現職。他にLEX America理事。

言語交流研究所
ヒッポファミリークラブとは

国や人種の違いを越えて、どんなことばを話す人ともコミュニケーションが できるようになれたら……
そんな思いから1981年、多言語(いくつものことば)を、自然習得(母語の習得プロセス)するヒッポファミリークラブは誕生しました。
本来、人間誰もが「どんなことばでも」「いくつでも」話せるようになる自然の力を持っています。
そして世界の半分以上の国では3つ以上のことばが話されています。
ヒッポファミリークラブは、そんな「多言語の環境」の中で育った赤ちゃんが、いつの間にか母語としていくつもことばを習得する環境と同じような場をつくって、家族や、仲間たちと一緒に多言語を身につけ育てる活動を続けてきました。
また、地域の国際化への一助として、講演会や、公立幼稚園、小中学校から依頼を受けた国際理解授業なども実施しています。